柿の思い出

のりたまおにぎりと柿、という朝ごはんを子どもと一緒に食べながら、私が子どものときに飼っていたヒヨコの話になりました。


「子どものとき、縁日のヒヨコを飼っていたらだんだん大きくなって、トサカもはえて、毎日エサあげて可愛がっていたんだけど、ある日、野良犬にさらわれて、帰ってこなかったんだよ。追いかけていって、ぴーちゃあーーん!!って泣きながら呼んだんだよー(半分涙声)」

子どもの感想
「とさかが生えたのなら、ピーちゃんじゃなくて、コケちゃんとかに名前変えたほうがよかったね」


「・・・(涙ひっこむ)」

--閑話休題--

それはともかく柿を食べると、子どもの頃を思い出します。
田舎の母の実家には、柿畑がありました。
よく竹の棒を持っていっては、竹の棒の割れた先端部分を柿の実の枝部分にさしてクルクルーと回して柿をとったものでした。
その柿畑には美味しい柿とそうじゃない柿があって、間違って渋柿を食べると本当に口元がうさぎのミッフィーちゃんのようになって、お茶を飲んでも、何してもしばらくはしびれたようになったものでした。

またこれほど渋い柿なのに、干しておくと甘~い干し柿になるというのが魔法のようで「不思議だなあ、面白いなあ」と軒先にぶら下がる干し柿を見ながら首をひねったものでした。

軒先に下がる干し柿

さて私にとっての柿はこのように「いつも身近にある」果物でしたので、特に珍しいものでも、デザート!という感覚もありませんでした。秋になったら食べる果物、という感覚です。

しかし社会人になってある日、奮発してフレンチレストランにディナーを食べに行ったところ、生ハム+柿 という一皿が運ばれてきました。
正直「メロンじゃなくて、柿かぁ」という感想だったのですが、一口食べて「わあ、柿ってこんなに美味しいのね~✨」。大げさですが天と地がひっくりかえる程の衝撃で、柿のイメージが一変しました。

その後、お仕事を通じて福岡県産の甘くて美味しいこだわりの柿を知ったことで、さらに柿が大好きになりました!

産地の旬でご紹介している柿は、もちろんそのまま食べて美味しい柿ですが、食材としてお料理につかっていただいても美味しいです。例えば「クリームチーズと柿の白和え」や、マリネしたり、キュウリなどの野菜と一緒になますにしても美味しいです。ぜひ色々なアレンジも楽しんでみてください!

柿の栄養

柿は栄養価も高いので、食べる栄養サプリとしても優秀なんですよ。冬は寒くて外出がおっくうになりがちですよね。まして家に閉じこもりがちな昨今の事情もあります。
ぜひおじいちゃんやおばあちゃん、ご両親、大切な方へ美味しくて栄養たっぷりの柿を贈ってみませんか?笑顔が広がること、間違いなし!

  • β-カロテン
    紫外線、加齢、ストレスなどで体内に活性酸素が増えます。こうした活性酸素から身体を守る抗酸化作用があります。若さを保つためにぜひ取り入れたい栄養素のひとつです。
  • 食物繊維
    毎日の排便がうまくいかないと肌荒れがひどくなったり、イライラしたり・・・。柿には水溶性食物繊維が含まれており、便秘対策に役立ちます。
  • ビタミンC
    風邪の予防にビタミンCとはよく聞きますね。ビタミンCには強い抗酸化作用があり、また免疫機能を高めます。
  • カリウム
    カリウムは、体内の余分な塩分(ナトリウム)を体の外に排出する働きがあります。運動不足からくるむくみ対策などにも有効ですよ!