赤米について
赤米
✿赤米って?
文字通り「赤いお米」で、もち米の一種です。
赤米は白米に比べて栄養が豊富で、カルシウムとビタミンB群、そしてカテキンが含まれています。
このカテキンは緑茶にも多く含まれており、食中毒の予防・殺菌作用・高血圧の予防・血圧の低下など、様々な効果があることが科学的に証明されています。
赤米はお米が赤いのはもちろんですが、芒(ノギ …稲・麦などの実の外側にある針のような毛)まで赤いのも特徴です。
遠くから赤米の田んぼを眺めると、田んぼ一面が真っ赤なため「燃える田んぼ」と呼ばれたりもします。
赤米の稲は栄養をよく吸収し、加えて病気や害虫、環境変化にも強いんです。
その代わりに収穫量は少なく、一粒一粒が貴重です。
✿赤米の歴史
赤米は別名「古代米」と呼ばれることも。
その理由は、赤米を古代人が食べていたという記録が残っているためです。
6~7世紀にできた飛鳥京跡地から掘り出された木の板(木簡)に、「赤米」という字が記されており、かつては日本全土にわたって赤米を食べる文化が栄えていました。
栄養豊富なお米として、古代から食べられていたお米なんですね。
実は赤米は、初代の赤飯であるといわれています。
栄養価の高い赤米を、古代の人々はありがたい食料として神に感謝の気持ちとともにお供えをしました。
この風習が、祝い事などの日に「赤飯を食べる文化」として定着したとされています。