お米の豆知識
お米のおいしい保存方法
常温保存と冷蔵保存
お米は湿度・温度が低めで日の当たらない場所に、密封された容器の中に入れて置くのが良いとされています。
これが常温保存です。
湿度や温度が高いと、虫が出てきてしまいお米をダメにしてしまいます。
お店で買ってきた袋のまま置いておくのは一番いけません。
お米の袋には目に見えないほどの小さな穴が開いており、そこから水分を吸収してお米がカビてしまうのです。
常温保存よりも良い保存方法は冷蔵保存です。
お米は精米したてが一番おいしいのですが、食べる量だけを毎日精米して…というわけにはいきません。
しかし冷蔵保存は、常温保存の2倍もおいしさを持続させることができます。
冷蔵庫や野菜室に空きがあるようなら、お米はそこで保存しておきましょう。
お米を保存する容器
米びつやペットボトルなど、密封性の高い容器に移し替えて保存するのがベストです。
大人数で暮らしている家は大きめの米びつ、一人暮らしの家などはペットボトルがおすすめです。
500mlのペットボトルの容量は、ちょうど米3合分で一人で暮らしている家にはちょうどいい量です。
加えて縦・横どの向きでも保存が可能なため、余分なスペースを取ることがありません。
お米の保存容器はこまめに掃除するほうが、新鮮さが保たれて毎日おいしいお米を食べることができますよ。
お米の保存期間
お米も他の食材と同じで鮮度で味が変わってきます。
保存期間としては
冬…2か月 春・秋…1か月 梅雨~夏…2週間 ほどです。
この期間内に食べる分だけを購入して食べきってしまうのがいいでしょう。
お米の研ぎ方
精米されたお米でも、取りきれなかった“ぬか”や汚れが残っています。
この汚れがあっては美味しいお米が食べられません。
しかし、簡単に水で洗い流せばいいというわけでも無いのです。
1回目のすすぎは手早く行ってください。
精米されたお米は乾燥しており、水分を吸収しやすい状態になっています。
そのため、手早く洗って流さないと一回目で出てきた“ぬか”で汚れた水を吸収してしまい、“ぬか”の匂いがついてしまいます。
この匂いがついたまま炊飯してしまうと、炊きあがったときのお米の香りがぬかの香りになってしまうのです。
研ぎ方は、猫の手で水に浸かったお米を一定のリズムで優しく20回ほどかき回します。
それを2.3回ほど繰り返します。
研ぎ汁が「少しだけ濁っているけど、中のお米が透けて見える」程度になったら十分です。
あまり洗いすぎると、汚れと一緒に旨味も流れてしまうので、完全に透明になるまで洗う必要はありません。
仕上げ
洗い終わったお米は1時間ほど水に浸けてから炊飯するのがおすすめです。
そのまますぐに炊飯しても問題はないですが、水に浸けたお米は芯まで水分が行き渡り、炊けたときに中までふっくらもちもちとしています。
乾燥している冬時期は2時間つけていても良いでしょう。
✖お米をお湯で洗うデメリット✖
・“ぬか”の匂いがつきやすくなる
水分を吸収しやすいのは冷水よりもお湯のため、ぬかの匂いが付いた水をお米が吸収してしまいます。
・お米の甘みである糖を洗い流してしまう
お米の甘みの元は「アミラーゼ」という酵素。
このアミラーゼは熱に反応してお米の表面にでてくるので、お湯で洗ってしまうと甘みも一緒に洗い流してしまうことになるんです。
・お米の表面が熱で割れてしまい、炊きあがりがべちゃっとする
など、多くのデメリットがあります。
これらを参考にして、ぜひ美味しいお米を食べてみてください!